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スカウトした女性の生着替え盗撮動画をネット公開し逮捕された芸能プロ社長らが、着替えどころか、なんと所属タレントをレイプした盗撮動画までネットに流していたことが本紙の取材で判明した。被害者の一人は、昨年リリースしたイメージＤＶＤに秘部丸見え場面が差し込まれて物議を醸した有名着エロアイドルだった。恋人や元恋人の腹いせ以外で初めてリベンジポルノ（復讐目的の画像投稿）とみなされたスカウト業者による“鬼畜の所業”を暴く――。

　リベンジポルノ防止法違反などの疑いで先月と今月４日の２度、警視庁に逮捕されたのは、芸能プロ「原宿Ｈ」社長・樺沢潤（３８）、ナンバー２の葛西利紀（４１）、スカウト担当の女、井上紗祐理（２６）らの容疑者だ。今年１月と３月、２０代女性の生着替えを盗撮し、動画投稿サイトに有料配信した疑い。先月は５人、今月４日は４人が逮捕された。同様の手口を繰り返し、１年間で約４２５万円を稼いだとみられる。

「樺沢は“伝説のスカウトマン”氷室司として、ＡＶ・着エロ業界じゃ有名。顔は二枚目で口もうまく、本人は加藤鷹似と自称していたが、タレントを使い捨てすることで悪名高かった。葛西も爽やか系の結構なイケメンで、本名で活動するときは『沢村優二』という名刺を使っていた。事務所をまわしてたのは基本この２人。井上は『天海はるか』という芸名で着エロアイドルもやってて、樺沢の愛人だよ」とは、同プロと以前付き合いのあった着エロ業者だ。

　聞けば、樺沢容疑者らは東京・原宿の竹下通りや「ラフォーレ原宿」前で女性に声をかけてスカウトし、近くの事務所に連れ込んでいたという。そして「宣材撮影だ」と称して、下着や水着撮影というのが常とう手段。

「その模様をＦＣ２（動画投稿サイト）で生中継する。で、もう少し慣れてくるとセックス盗撮までして、それもＦＣ２で生中継してた」そうだ。

　その毒牙に掛かった着エロアイドルの一人が豊田エアリー（２１）。昨年４月リリースしたイメージＤＶＤ「ＬＯＶＥＬＹ　ＡＩＲＹ」に“具”が丸見えの静止画を数か所差し込まれ、バカ売れするも販売中止→自主回収という憂き目に遭ったあの子だ。事情をよく知る関係者が明かす。

「彼女は２０１０年にＡＶ系事務所に所属し、『美波まお』の芸名でＤＶＤを３枚リリース。その後１１～１２年にかけて問題の『原宿Ｈ』に所属し、『牧村りお』と改名しＤＶＤを３枚出しました。“事件”があったのは１２年秋のことです」

　当時、豊田は地方在住で地元の学校へ通い、仕事のたびに上京しては「原宿Ｈ」で寝泊まりしていたという。

「そしてある晩、葛西にレイプされたんですよ。隣の部屋にいた樺沢に助けを求めても、無視されたそうです。なぜならＦＣ２で生中継されていたから。レイプ動画は、その後もアーカイブとして視聴可能な状態でした。豊田が後で樺沢に説明を求めても、彼は『全然（レイプに）気付かなかった』としらばっくれたとか」

　聞くところによると、豊田は業界の知人に相談し、その知人が樺沢容疑者へ４０万円払うことで「原宿Ｈ」との所属契約を解除し、ＦＣ２動画を削除させた。その後、同知人の事務所へ移籍し「豊田エアリー」と改名し再々デビュー。ところがリリースＤＶＤ４作目が局部丸見えで騒がれ、結果、体調を崩し引退した。

　現在も豊田は地方の実家暮らし。学校を卒業し就職し「芸能界復帰の意思はまだないようです」（同関係者）とのことだ。葛西容疑者にレイプされ、樺沢容疑者にその盗撮動画を流された件については「いまさら警察に被害届を出して…というのは面倒くさいし、今は平穏な生活を送っているので静かにしておいてほしい。けど、あの憎しみは消えない」と話しているという。

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芸能プロ社長“鬼畜”の所業　所属アイドルの「レイプ盗撮」生中継